三月五日  はれ


 今日は手痛い教訓を学ぶことになった。


 初めてにしてはきつかった野宿を無事に乗り越え、ヒデヨシとゲンナイの活躍でクロガネシティには無事に到着できた。道中、秘伝マシンという、使ってもなくならないありがたい技マシンも貰えて上機嫌だった。


 だが、クロガネシティにいるポケモントレーナーは、ほとんどの人が岩タイプのポケモンを使ってきたのだ。こちらの手持ちは、炎タイプのヒデヨシと電気タイプのゲンナイだけだから、今にして考えても苦戦が必至なのは当たり前だ。


 それでも、クロガネ鉱山のトレーナーはやりずらかったけど問題なく倒せた。それでその時は、いけると思ってしまい、道具をそろえて、そのままジムリーダーのヒョウタさんに挑んでしまった。


 結果は惨敗。一匹目のイシツブテは倒せたけど、こっぴどくやられてしまった。


 トレーナーズスクールで学んだタイプの相性、それと普通のポケモントレーナーとジムリーダーの差を甘く見ていた。


 センターで傷を癒した後、負けず嫌いなヒデヨシはともかく、おっとりした性格のゲンナイも悔しかったのか、しきりに修業に行こうと言わんばかりに、俺の袖を引っ張ってきた。少なからず俺も悔しいと思っていたから、今日からしばらく修業の日々だ。


 日記もしばらく書くのを止める。次に日記を書くのは、ヒョウタさんを倒した日だ。




 教訓:ポケモンの相性は重要。ジムリーダーは次元が違う。



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