気づけば朝を迎えていた。昨夜は考え事をしながら目を閉じていたせいか、嫌に頭が重い。いつ寝たのかも分からなければ、そもそも眠りについたのかどうかすら曖昧だった。


 覚醒したてで重い体を動かし、自室用の置時計―――目覚まし時計と言うらしい―――を鷲づかみにする。針が示す時刻を見ると、既に八時が間近となっていた。普段の起床時間が六時前後である私にしてみれば、随分と寝過ごしてしまったことになる。何時もはこんな物に頼らずとも目を覚ますことが出来るのだが、今日はそれが仇となったようだ。


 緩慢な動きで蒲団から抜け出し、枕元にたたんであった着物と袴、それと箪笥から引っ張り出したタオル片手に居間へ向かう。縁側にそれらを寝巻きごと放ると、中庭に下りて井戸から水を汲み、四度ほど頭から被った。春になったとはいえ朝の水はまだ冷たく、その刺すような刺激が意識と体をはっきり起こしてくれた。


 タオルで体の水気を拭きとり、着物と袴を身に着けて、縁側に腰を下ろしながら空を見上げた。


 雲一つなく、目が痛いほどに晴れ渡った青空。常なら意気を新たに出来そうな程美しい空ではあったが、曇天にも似た私の心模様を、吹き飛ばしてはくれなかった。


 何故エヴァが生徒を襲うのか……一夜考えても、その答えは出ない。それどころか、考えれば考えるだけ、答えの見つからぬ疑問が次々と浮き上がってきた。


 エヴァが生徒を襲う理由、及び目的は何なのか。何故不本意な警備員の職に就き、皆はエヴァを避けているのか。何より―――そもそも、エヴァの正体は何なのか。


 膝に肘を置き、頬杖をつきながら、昨日エヴァに言われたことを思い出す。




 ―――私が下らんと言ったのは、その程度の理由で私を止めようとする、貴様の浅はかな行いだ




 いくつも分らないことはあった。だが、眠った気がしないほど考えを巡らせたおかげで、この言葉にだけは、答えを示すことができそうだった。


 ……私はエヴァのことを友だと思っている。いつのまにか、それを向こうに押し付けて、それで満足していたのかも知れない。


「…………よし」


 この気持ちに決着をつけるために、エヴァを真に友と呼べるようになるために。強い意気込みと共に立ち上がり、何はともあれ朝餉を食そうと、台所に立った。


 手早く準備を済ませ、机に質素な朝食を並べて、どういう順序でエヴァから話を聞きだすかを考えながら、早々に飯を平らげていく。食後の茶を啜り、人心地ついたところで出かける支度を済ませ、草鞋をはいて外に出た。


 今の時刻が八時半過ぎで、ここから学校までは徒歩で一時間といったところ。丁度、一つ目の授業が終わる頃に学校につけるだろうと当たりをつけて、余裕を持って到着するために足早に歩き出した。


 辺りは随分と静かだった。麻帆良は都会であるから、如何なる時も人の往来で賑やかになっていそうなものだが、その実まばらにしか人が見当たらない。恐らく、家に残っている妻は夫や息子を見送った後ようやく訪れた静かな時間を楽しみ、見送られた者たちは、そこかしこにある建物の中で仕事や勉学に勤しんでいるのだろう。


 しばらくして、学校が見えてきた。校舎の壁に備え付けられている大時計を見て、今の時間が私の考えたとおりであることを知る。歩き通しで熱を帯びた足を暫し休ませ、心を入れ替えるために深呼吸した。


 これから、エヴァの過去を聞きだす―――


 そう考えて、左胸に手を置いてみると、やはりというか、常よりも鼓動が速い。珍しく緊張しているのが、自分でもおかしかった。


『……思えば、他人の事情を深く詮索するのは、これが初めてだな』


 鐘が鳴った。一つ目の授業が終わったのだろう、校舎全体の空気が緩むのを感じて、私は足を踏み出した。エヴァがどこにいるか、おおよその当たりはつけているので、そこに向かえばよかろう。


 私は、抜き身の青江を握っているような気持ちで、視線を上げた。










 かったるい授業が、鐘と共に終わりを告げた。最後に礼を済ませると、途端にクラスの中がガヤガヤと騒々しくなる。十五年間女子中学生を見てきても、なぜここまで喧しくできるか不思議でならないが、退屈なだけの授業が終わった後なのだから、その気持ちは分らないでもない。


 かく言う私も今、十数分前から壮絶な眠気に襲われていた。授業中に寝なかったのは自分でも珍しいと思う。丁度、授業が世界史で、かつ私が直に経験した辺りの話だったから、ふとその頃を思い返しているうちに時間が過ぎただけなのだが。


 これ以上退屈な授業を受けるのも面倒くさくなり、いい感じに眠気もあるので、昼までサボってしまおうと決めて席を立った。茶々丸に一言声かけてから、いつもの昼寝場である屋上へと足を向けた。


 見飽きてしまった廊下を歩き、気だるさを覚えながら屋上に続く扉を開ける。どこかに日陰はないかと視線を巡らせると、真っ先に強烈な色が目に飛び込んだ。予想外の存在に、緩んでいた心が自然と引き締まるのを感じた。


「珍しい場所で会うな、小次郎。貴様も昼寝に来たのか?」


「ふむ……案外、それはそれで、有意義かも知れぬな」


 いや気がつかなかったと肩を竦めながら、普通なら冗談としか取れない問いに本気と取れかねない言葉と表情で切り返せる、独特な価値観は健在のようだ。昨日の事で、もう少し硬くなっているかと予想していたが、流石の小次郎といったところか。しかし、どこかいつもと違う緊迫感を感じる辺り、この男も普通の人間だったという事だろう。


 雰囲気から―――というか、そんなものから察せずとも、こいつの用事は昨日から明白だったので、屋上のど真ん中に突っ立っていた小次郎から視線を逸らすと、適当に目に付いた日陰に入って腰を下ろし、ひんやりと冷たいコンクリートに背を預ける。小次郎も私が座ったのを見届けてから、何を言うでもなく自然に隣りへ座り込み、同じく壁を背もたれとして使った。


「そら」


「―――変なところで気が利く奴だな、貴様は全く」


 何時どこから取り出したのか、紙パックジュースを二つ手に持っていた小次郎は、その片方を私の目の前に差し出してきた。トマトジュースではなくウーロン茶だったのが少し残念だが、喉が渇いていたのでありがたく受け取り、付属のストローを挿して一口吸い込む。小次郎はまた、私がそうするのを見届けた後、自分もストローからウーロン茶を吸い出し始めた。


 てっきりすぐに話を切り出されると思っていた私は、若干肩透かしを食らった気持ちになり、ストローから口を離した。


 ―――今の私たちは、端から見ればさぞ滑稽な組み合わせだろうな。


 ふと、取りとめもない事を考えながら、まずは喉を潤すのに専念しようと決めた。


 二度目の鐘が鳴り響く。私たちの足元では、普通の学生たちが二時間目の授業に取り組み始めているのだろう。対して特に何もせず、空を見上げながらウーロン茶を飲んでいるだけだった私は、鐘が鳴り止む頃に空になった紙パックを小次郎に押し付けた。


 小次郎は、苦笑しながら自分の分とまとめて懐に仕舞いこむと、ややあってから静かに口を開いた。


「昨日のことを聞きたい。話してくれるか」


 何の捻りもない、言葉までストレートな問いかけだった。


「……それは、どういう意味の言葉だ?」


「何故、其方が昨日のようなことをしているのか。それを知りたいという意味だ」


 もしここで『何のために昨日のようなことをしているのか』と聞かれていれば、私は即刻答える事を止めただろう。私のどこかが、小さい安堵感を覚えていた。


「ふん、少しは考えたようだな」


「あぁ。私はエヴァと同じことをしていたにも関わらず、何も聞かずに責めてしまった。昨日、私を罵ったのは、つまりはそういうことなのだろう」


「その通りだ。私も、貴様も、同じ『何かのために』行動していた。貴様が『生徒のために』吸血鬼を捕らえようとしたように、私もまたある理由があったからこそ、生徒から血を吸っていたのだ」


 もっとも他の誰かに同じ事を言っても、こいつのように真剣に受け止めはしないだろうと、心中で独白した。言ってしまえば私は昨日、小次郎の性格を利用して丸め込んだに過ぎない。詭弁と言われれば何の反論も出来はしないだろう。


「それで、私の問いには答えてくれるのか?」


「……このままだと、貴様が心労で禿げそうだからな。昼休みまでの時間潰しついでに教えてやろう」


「ハッ、それはまた、あり難い心遣いだ」


 私の答えが気に入ったのか、クツクツと小次郎が笑っている。数秒それが続いた後、表情を引き締める小次郎を確認して、私から切り出した。


「まずは何から聞きたい」


「其方の正体―――といえば語弊があるかも知れぬが、とにかく、其方が一体何ものなのかを」


「そうだな……まずはそこからだろう」


 恐らく、小次郎の事だ。会話の節々からある程度の当たりまではつけれたが、確信にまでは至っていたいのだろう。だからこそ、正体という言葉を無意識に使ったに違いない。それに私の行動理由を語るにも、これは外せない要素だったので、手間が省けるというものだ。


 私は、少しの間をおいた後、はっきりと告げてやった。


「折角だ、改めて名乗ろう。
 ―――私の名はエヴァンジェリン・アタナシア・キティ・マクダウェル。『闇の福音』と呼ばれた、六百年を生きる真祖の吸血鬼にして、不死の魔法使いだ」


「真祖の……吸血鬼? 其方、真に吸血鬼なのか」


 一瞬、小次郎が吸血鬼を知っていることに疑問を覚えたが、いつか言っていた聖杯とやらからの知識だろうと思い、無視して話を続けた。


「そうだ。桜通りの吸血鬼とは、全く言ってくれたものだ」


「その、真祖とやらは。それに吸血鬼であるなら、日の光は天敵ではないのか?」


「真祖とは、伝承によくある吸血鬼に咬まれてなった者ではなく、失われた秘術で自らそうなった者の事だ。まぁ、私は少々事情が違うのだが……それはどうでもいい。
 日の光などの弱点がないのは、長く生きているという事もあるが、大きな理由は真祖だからだ。通常の吸血鬼とは一線を画す存在ということだよ」


「―――なるほど、エヴァのことは大体分った。ではそろそろ、本題を聞かせてくれ。何故、生徒を襲っているのだ? それと、昨日其方は、警備員には嫌々就いていると言っていたが、それは何故だ?」


 大まかな説明を終えたところで、小次郎はとうとう核心について触れてきた。表情こそ変わっていないが、言葉の質もそれに相応しいものになっている。


「……少し待て。手短に終わるよう、話を纏める」


 私の言葉に、小次郎はいくらでも考えよと言ってから、視線を空に移した。私は目を閉じて、話さなければならない事を記憶から抽出していく。逆に、話さなくていい事と話したくない事は、厳重に切り捨てた。


 数分はそうしていただろうか。ようやく、話が纏まった。


「……終わったぞ小次郎」


「そうか」


 簡素な返事を口にすると、小次郎の視線が空から私に降りてきた。青色の瞳を少し見返した後、私は深呼吸を一つ吐いて、静かに昔語りを始めた。


「全ての原因と理由は、一人の男に集約している。そいつの名は……ナギ・スプリングフィールド」


「すぷりんぐ、ふぃーるど…………まさか」


「そうだ。坊やの父親だよ」


「……察するに、何らかの因縁があるようだな」


「まぁ、そんなところだ。さっきも話したが、私は六百年前から生き続けている。何分、吸血鬼なんて厄介な種族をやっているせいか、常に人から疎まれる立場だった。力がまだなかった頃は、生き残るために、死に物狂いで火の粉を振り払ってきたよ。
 ナギと会ったのは、『闇の福音』と恐れられ、火の粉も滅多に降りかからなくなってからだ」


「その時に、何かあったのか?」


「…………まぁな」


 口ごもった事で、小次郎は大まかに察してくれたのだろう。少しの間の後、続けてくれと取り直してきた。


「その時からだ、ナギを追い始めたのは。見失っては追いかけて、追いつけば逃げられて…………そういえば、何年続けたんだろうな、不思議と覚えていない。
 ―――とにかく、それなりの時間奴を追い続けて、世界中を飛び回り、とうとう私は奴をこの日本で追い詰めた。今度こそはと戦いを挑んだのだが、罠に嵌められて負けてしまってな。忌々しい呪いまでかけられた」


「呪い、とな。それは一体」


「インフエルヌス・スコラステイクス―――『登校地獄』と呼ばれるもので、私をここに縛っている呪いだ。私はこの呪いのせいで、麻帆良から離れられない体にされてしまった。…………それが、十五年前の話だ」


「…………」


「登校地獄とは名の通り、呪いが解かれるまで学校に行き続ける事を強制させるもので、警備員はその暇つぶしにやっていただけだ。卒業する頃には解いてくれるという約束だったのだが―――」


「……その、ナギとやらは、今どうしておるのだ」


「死んだよ。十年程前にな」


「な―――」


「話を続けるぞ。ナギは私にも匹敵する強大な魔力を持っていた。そのせいで呪いは未だ効力を発揮し続け、私の魔力を極限まで押さえ込んでいる。解ける者は今現在、この世のどこにも存在しない。ただ、方法が一つある。血縁者の血を大量に吸う事だ。
 ……もう分っただろう? 私が生徒を襲っているのは、ネギ・スプリングフィールドの血を吸って自由になるための力を蓄えるのに必要だからだ」


 小次郎が聞きたがっていた結論を口にしてやったところで、つと奴の横顔を窺う。私の正体と過去が予想を超えていたのだろう、間の抜けた顔がそこにあった。私の視線に気づいて何か言ってくるかとも思ったが、呆然と床を見詰めているだけで、こちらに振り向く気配もない。


 一分ほどその面を拝んでから、私は逆に問いを返した。


「さて、これで貴様の聞きたかった事には答えたと思うが…………他にないのなら、次は私からの質問に答えてもらおうか、佐々木 小次郎。
 貴様はこの過去を知った上で、刀の切っ先を、何に向けるのだ?」


 私の言葉を聞いて、小次郎がハッとなってこちらを向いた。数秒私の目を見つめていると、大仰に顔を手で覆いながら、空を仰ぐ。そのままでしばらくいると、絞り出したような声でポツリと呟いた。


「…………もう少し、時間をくれ」


「―――そうか。まぁ、貴様がこの先どんな答えを持つかは興味ないが、せいぜい私の邪魔だけはしないでくれよ」


 そう最後に告げた時、三度目の鐘が辺りに丁度鳴り響いた。話す事ももうなくなり、五十分近く話し続けていたせいか眠気も失せていたので、教室に戻ろうと腰を上げる。扉の前に立った時、少しだけ振り向いて小次郎を窺った。暗い表情で、再び床に視線を落としている力ない姿がそこにあった。


 ……恐らく奴は今、恩義と矜持に挟まれているのだろう。ほんの少しだけ、その姿を哀れと思ったが、今の私には関係ない。


 そう断じて、私は後ろ手に扉を閉めた。










 また静かになった校舎を背にして、私は帰路についている。だがここに来た時とは反対に、その足取りはとても重いものになってしまっていた。


 申し訳ないとは思ったが、今日の剣道部のコーチは欠席させてもらう旨を、帰り際国重殿に通してきた。今のような気持ちでは、とてもではないが皆に剣を教えられるとは思えない。『外せぬ用事がある』としか言えなかった、私の声などから察してくれたのだろう、一言『分りました』と言ってくれた国重殿には、感謝の言葉もない。


 途中、“こんびに”に立ち寄って水を購入し、重くなった足を休めるために、家路の途中にある公園のベンチに座り込んだ。落ち着くために水を半分近く一気に飲み干した後、だらしなくベンチに背を預け、盛大なため息と共にポツリと呟く。


「……しかし、参った」


 学校の屋上でエヴァから聞きだした、エヴァの行動理由。答えを出すために聞いたそれは、私の懊悩をより深める結果になってしまった。


 ナギ・スプリングフィールドに呪いをかけられ、十五年もの時を麻帆良に縛り付けられたエヴァ。その怒りと苦しみを、エヴァ以外の者が理解できようはずがない。どんな気持ちでその時を過ごしたのか、想像すらできない。


 だからこそ、その永きに渡る束縛から解放されるためならば、生徒を襲うのも致し方ない―――私は、そう思ってしまっていた。


 ……しかし、そんなことはできない。学園長殿への恩義もあるし、何より私自身、生徒たちのことを大切に思っている。仕方ないの一言で、彼らを見殺しにしては、私は自分を許せなくなってしまう。


「……楽をして生きていたのだな、私は」


 人と深い関わりを持たずに生きていたあの頃は思いもしなかったことに、小さく感想を洩らす。いっそ、どちらかに割り切れればどれだけ楽だろう。そう考えて、我ながら難儀な性格をしていると、声を押し殺して自嘲した。


「だが―――やはり、どうしても許せぬな」


 キッと表情を引き締めて、諸悪の根源と呼んでも過言ではない人物―――ナギについて考える。


 別段、呪いをかけたこと自体を責めるつもりはない。経緯は知らぬが、エヴァはナギを追いかけていた。その果てになったのであれば、相応の何かもあったのだろう。


 しかし、エヴァは言っていた。卒業する頃に呪いを解いてくれる約束をした、と。


 私が許せないのはその一点だ。男が一度交わした約束を反故にしただけでも許しがたいのに、それによってエヴァの人生を既に十五年も棒に振らせている。あまつさえ、エヴァの言を信じるならば、呪いは解かれない限り効力を発揮し続け、今後もエヴァを麻帆良に縛り付けるのだ。私の価値観から言って、許すことは到底できそうもなかった。


「……まぁ、関係のないことではあるのだがな」


 残っていた水を、下らぬ考えごと全て飲み干した。私が今気にかけるべきは、エヴァに関する事柄のみ。ナギへの私憤を募らせたいのなら、事が終わった後に幾らでもできよう。


 入れ物をゴミ箱に捨てて、公園を後にする。


「さて……どうしたものか」


 嫌味なほど晴れ渡った空を見上げる。当分、私の心が、この空のようになることはなさそうだ。


 まだ重い足を動かして、堂々巡りの思考と共に、私は家に帰っていった。










 後書き


 ようやく最新話を更新できた。逢千 鏡介です。


 今回はちょっと文章の量は薄かったですが、内容はそうではないことを祈ります。シリアスって難しいなぁ。


 少し補足しますと、小次郎はまだ会ってもいないナギのことを嫌ってはいません。ただ単に、約束を反故にして、そのせいでエヴァの人生を狂わせたのが許せないだけです。うーん、どうでもいい補足だ。


 やっとエヴァ編がまともに動き出したなと感じながら、ここらで失礼します。


 では。




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